国務院「海南ボアオ楽城国際医療旅游先行区」の設立許可に関する回答

海南省人民政府、発展改革委員会　御中

海南国際医療旅游先行区の建設に関する伺い書を受領。以下のとおり回答する。

• 一．海南ボアオ楽城国際医療旅游先行区（以下、先行区という）の設立を許可する。先行区は瓊海市嘉積城区及びボアオ・アジアフォーラム中心区の間の万泉河両岸に位置し、計画範囲は20.14㎢、そのうち、建設用地規模は9.96㎢。
• 二．先行区の発展は鄧小平理論、「三つの代表」の重要思想、科学発展の観点を主とし、現地の生態資源を拠り所として、医療、老後、科学研究等国際医療観光関連産業の発展を試み、低炭素、低排出の生態環境モデルを創設し、関連分野における国内外協力交流のプラットホームとして充実させること。
• 三．先行区の建設用地について、ただちに土地利用総計画及び都市（鎮）総計画を作成し、都市（鎮）建設用地として統一管理を行うこと。規定の順序に基づき、用地審査手続きを履行し、用地の節約・集約の原則を順守し、先行区の発展に合致する産業を主として、建設用地を割り振る。
• 四．先行区が先行して以下の政策措置を試みることに同意する。
  • （一）先行区における医療機器及び医薬品の輸入登録審査の迅速化。外国で法律に基づき認可されたもので、中国で登録認可を得られていない医薬品の輸入登録申請については、新薬登録の特別審査管理規定に基づき、特別審査を申請することができる。医療機関が臨床により、緊急輸入を要する少量の医薬品については、関連法律法規に基づき、国務院薬品監督管理部門に申請し、認可後輸入することができる。輸入医薬品は指定する医療機関内において、特定医療目的に使用すること。
  • （二）医療技術の臨床応用に関する管理方法及び医療技術の臨床研究関連規定に基づき、医療技術の導入を実施すること。先行区は自身の技術能力に基づき、幹細胞臨床研究等の先進医療技術の研究プロジェクトを申請し、行うことができる。
  • （三）衛生部門が先行区の民間医療機関及びその開設した診療科目を認可する際、その業務範囲内において必要かつ設置基準に符合する大型医療用設備について、合わせて認可することができる。
  • （四）外国医師の先行区内における業務従事期間は、3年に緩和することができる。海南省人民政府は先行区の現状に基づき、外国医療技術、医療・看護従事者の先行区における業務従事関連方法を制定および実施することができ、それらを衛生部に報告すること。先行区が漢方予防保健機関やメンバーの参入、サービス範囲、及びサービスプロジェクトの導入や費用請求等で先行して試みることを奨励する。
  • （五）外国資本が先行区内で医療機関を設立することを許可する。合弁や協力医療機関の外国資本の株式保有規制を徐々に取り消し、外国資本の先行区における独立資本の医療機関の設立を徐々に緩和する。
  • （六）今後、先行区が輸入を必要とし、関税税率の高い一部分の医療機器や医薬品について、財政部は関連部門と輸入関税の引き下げを協議する。
  • （七）先行区の開発建設の現状に基づき、適宜に海南省建設用地計画の指標を新たに増やし、基本農地の調整が必要な場合、国家法定順序に基づき審査すること。
  • （八）先行区が生態、医療、新エネルギー等の国際組織とともに国際会議を開催することをサポートし、健康観光国際組織の設立を模索する。
  • （九）先行区がさまざまな融資ルートにより、社会投資を行うことを奨励する。国内の保険資金等の長期資金が法律や法規に基づく前提のもと、市場原則により老人ホームや医療機関に投資することを支持する。

海南省人民政府は、積極的かつ着実に先行区の建設業務を実施すると同時に、市場管理を強化し、市場秩序を規範化し、医療旅游サービスの質を保障すること。発展改革委員会は関連部門とともに先行区に対する指導とサービスを強化し、タイムリーに先行区の建設における教訓を総括し、新たに出現した状況や問題を適切に解決し、重大な問題が発生した場合には、タイムリーに国務院に報告すること。

中華人民共和国国務院
2013年2月28日

（国務院による文書から抜粋。日本語訳は千博医療による）